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不動産鑑定士とは

 

 不動産は非常に高価なため、私たちの生活に大きな影響を及ぼしますが、不動産の適正な価格を判断することは非常に難しいのが現実です。

 

 確かに、「この辺りは1坪当たり○○円程度です。」という不動産業者の方の意見や「相続税路線価が○○円/uだから概ね○○円/uくらいだろう。」という考え方によって納得するのも1つの手でしょう。

 

 しかし実際には、すぐ近くにある土地でも、同じ年に同じ費用をかけて造られた建物でも、その土地の適性用途や規模、形状、隣接地の状態、建物の管理の状態や汎用性など、さまざまな要因によりその経済価値は全く異なるのが通常なのです。

 

 そこに不動産鑑定士が皆様のお役に立てる余地があり、専門家としての存在意義があるのです。

 

 ただし、そうはいっても、わかりにくい用語や数式を駆使して誰も想像つかないような価格をはじき出すわけではありません。

 

 不動産鑑定士は、その不動産を最も高く買えるであろう一般的な需要者に成り代わって、その需要者が無数にある要因のうちのどのような要因を重視し、どのような思考を経て値付けをするかを想定し、それらを文章化・数値化することにより、説得力のある価格を導くのが仕事なのです。

 

 つまり、高級住宅地の場合は所得水準の高い個人に成り代わり、マンション用地であればマンションデベロッパーに成り代わり、小規模店舗用地であれば土地を探している事業主に成り代わってといった具合です。

 

 不動産鑑定士は、法律で認められた不動産の専門家として、より客観的かつ説得力のある価格を導き、皆様のお役に立てるよう、日ごろから一般的な社会経済情勢の動向や地域の特性、個別的な要因に対する需要者の選好性などの把握に努めています。

 
 
 
 
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